化学系商社って?

商社の種類

総合商社

「ラーメンからロケットまで」といわれる通り、取り扱う商材に制限がなく、幅広くあらゆる分野に参入してビジネスを展開します。

専門商社

化学や鉄鋼、機械、食品、衣料など特定分野の商材を専門に扱う商社です。専門商社については、大きく次の3つに分けて考えることもできます。

  • 総合商社系専門商社
    総合商社内の一部門であったものが独立して出来上がったものや事業投資に伴い子会社化した専門商社などのことを指します。
  • メーカー系専門商社
    特定メーカーのグループに所属しており、そのメーカーが取り扱う商品を専門に取り扱う商社のことを指します。
  • 独立系専門商社
    特定のグループに所属しない商社のことを指します。取り扱う商品の制限がなく、独自の販売ネットワークやノウハウを有しています。

岡畑産業は化学系の独立系専門商社として、創業から100年以上にわたり様々なニーズに応えながら成長してまいりました。

業界紹介

化学業界って?

化学業界という単語に一律の定義はありません。家庭用医薬品や新型コロナ禍以降、目にすることが多くなった消毒液やマスクなどは化学品としてイメージしやすいモノだと思います。一方で、化学業界で扱うモノの多くは目にする機会が少なく、化学の力がどこで活躍しているのかに気づくことは困難です。しかしながら、私たちの日常生活で使用されているモノのほとんどが化学品で構成されており、化学業界は日常生活と密接に関わっています。そんな 化学業界ですが、生産過程はしばしば川上・川中・川下という言葉で説明されます。
この生産過程に沿って具体的に見てみると、川上のメーカー(A社)が基礎化学製品を製造し、川中のメーカー(B社)がA社品を使用して中間製品を製造、そして川下のメーカー(C社)がB社品から最終製品を製造するといった構造になっています。文字通り、さまざまなモノに化けて変わるものが化学品です。私たち化学系商社は、この過程の中における企業間・商品の数だけ取り組みができる可能性を持っています。

(例)洗剤の生産過程イメージ

化学業界の生産過程

商社の役割と意義

例えば、次のようなものが挙げられます。

  • メーカー営業の代行
    メーカーの営業活動にも時間と労力の制約は必ずあります。メーカー営業だけではカバーしきれない部分の営業を商社が担います。
  • ユーザーの発注先集約
    製品作りにあたっては、ユーザーは幾つもの材料を必要とします。しかし、材料が多様化するほど関わるメーカーの数も増えるため、各社へ購入依頼を行うとなると負担は大きくなります。商社を通じて各種材料を発注いただくことで、ユーザーは発注先の集約とそれに伴う業務負担の軽減を図ることが可能となります。
  • 製品輸出入の代行
    輸出入を行う際には、国外企業の担当者とのコミュニケーションはもちろんのこと、船や航空機などの輸送便の手配、輸出入に必要な書類の作成、商品によっては国への登録申請といった様々な手続きが必要となります。それらの業務を一括で引き受けることで、メーカー・ユーザーの手間を減らし、効率化を図ります。
  • 業界を超えた情報の共有
    化学産業は数多くの分野で活躍しています。商社営業はその多岐にわたるメーカーやユーザーと関係を構築しているため、情報源が数多くあります。業界を超えた情報を提供することで、化学業界全体の流れをとらえることが出来ます。

上で紹介したものもまだまだ商社の機能の一例にすぎません。
是非ともこの世界に飛び込んで、ご自身でさまざまなことを感じられてはいかがでしょうか?